KANSAI UNIVERSITY

INTERVIEW | 私は、こんな人。 /03

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60年の伝統、
全国51連覇の強豪速記部で技術を磨く。

 速記部の部室に入ると、まず目に付くのは壁に掛けられた一枚のボード。80字、120字といった文字数が刻まれた札ごとに、部員の名前が並んでいる。これが何を意味するのか、速記部主将の山本さんが説明してくれた。
「1分間に何文字を聞き取って書けるかを示しています。新入生が始めるのは、およそ1分間に60字。普通に話す速さよりも遅いスピードです。アナウンサーの話す速度が1分間で約280字。当部ではこれが最速です」
関西大学の速記部は、60年以上の伝統を持ち、全日本大学速記競技大会で51連覇を成し遂げた強豪チームだ。
 速記とは、特殊な文字を使って発言内容を書き取り、その文字を正確な日本語に戻す技術。求められるのは速さだけではない。いかに正しい日本語で伝えられるかも重要となり、語彙力や字の美しさも求められる。
 練習は月曜日から土曜日までの毎日、昼休みと夕方。毎日数分でもよいので、いかに継続できるかが上達の鍵になるという。
「毎日続けるのは大変ですが、努力するほどに速くなることがモチベーションになります」
さらに、部活動の練習以外でも、自主練習に励む部員が多いという。
「僕は、電車の中で車内アナウンスに合わせて、家ではテレビの音声に合わせて速記の練習をしていました。ある先輩は、カラオケに行って、他の人が歌っている時に手を動かしていました」

速記部での経験が自信に、
他学部との交流で視野もひろがる。

 速記部での経験から、彼が得たものは何だろうか?
「やはり“大会51連覇”を達成したことです。1年から4年までの総力戦で、一致団結して成果を勝ち取れたことが大きいです。私は入学するまで趣味も目標もありませんでしたが、速記部に入って、何かをやり遂げるという誇りを持てたことが何よりの宝です」
 速記部の強さの理由は、実績に基づいたノウハウが先輩から後輩へ、代々伝えられ、効率よく短期間で指導できているから。そしてレベルを高水準に上げていく努力を重ねているからだという。
 さらに、部活動で得られたものは他にもあるようだ。
「理系だけではなく文系の色々な学部の学生と交流できたので、視野も広くなりました。専門分野だけでなく、法律、経済、商学という分野も知ることで、別の発想が生まれてくると思います」
 現在、環境都市工学部の建築学を専攻し、研究室では建築史について学ぶ予定だ。強豪チームで主将を務めあげ、自信を得た彼は、次の目標に向かって動き出していた。
「いま住んでいる宝塚市の職員となり、都市計画に携わることが目標です。宝塚には観光名所が多くあるので、それらの歴史を学んで、町おこしなどに活かしたいです。速記の課題は政治や法律に関するものが多く、公務員試験の勉強にも役立つと思います」

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