KANSAI UNIVERSITY

INTERVIEW | 私は、こんな人。 /11

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仕事のリアリティを求めて、
インテリア・雑貨専門店を設立。

 インテリア・雑貨専門店「Francfranc」をはじめ、国内外に約150店舗を展開する株式会社バルスの髙島社長。趣味のトライアスロンで鍛え上げられた体に、白いジャケット、ロールアップしたGパン、カジュアルなブーツをさらりと着こなしたその佇まいは、一見、個性的な創業社長かデザイナーを思わせる。しかし髙島社長は、福井県にある中小企業の家具メーカー「マルイチセーリング」の営業マンだった。
「関西大学の同級生の多くがそれなりの企業に就職をしました。私も同じように銀行や商社の就職を志望しましたが、結果は惨敗。地元の家具メーカーになんとか入社し、そこで鍛えられたことが現在の私に繋がっているのだと感じます」
 関西大学では経済学部に在籍したが、アルバイトに明け暮れていたという。
「4人兄妹の長男だったので、親も大変だったと思います。実家からの仕送り以外に土木作業員など様々なアルバイトをして生活費を稼ぎました。社会人とつき合うのは面白かったですし、大学の講義だけでは味わえない、お金を儲けるという仕事のリアリティを感じることができました」
 家具メーカーに就職後、小売店に商品を販売する仕事は楽しかったが、顧客の顔が見えず、学生時代に味わった仕事のリアリティを感じることができなかった。そこで入社12年目の1990年、新規事業を経営幹部に提案して株式会社バルスを設立。家具をユーザーに直接、販売することになった。1992年には東京の天王州地区に「Francfranc」をオープン。海外生まれのブランドのようなスタイリッシュな雰囲気と商品がOLたちの心を掴み、次々と店舗を増やしていった。そして、1996年に株式を買い取り、髙島社長は独立を果たした。

創業以来追求するのは、
お客様を喜ばせること。

「Francfranc」のオープン当時、想定された購買層は「都会で1人暮らしをする25歳の女性」だった。彼女たちの来店頻度を増やすために、家具だけではなく雑貨を販売することで、若い女性を引きつけるブランドに育て上げた。目の前の顧客がお金を出して商品を買ってくれる喜びを感じ、「Francfranc」というビジネスにどんどんとのめり込んでいったという。
 顧客の心理をじっくりと見定め、顧客が欲しくなる商品を投入し続ける緻密な戦略家ともいえる髙島社長だが、意外にも「ターゲット」「戦略」といった経営用語を使うことに違和感があると語る。
「お客様は“ターゲット”ではなく、自分の友人と同じ“大切な人”です。だから、バルスでは経営用語は一切使いません。大切な友人をどうすれば楽しませることができるか、という発想を大切にしています」
 髙島社長が経営者として、創業以来変わらずに追い求めているのは「お客様を喜ばせたい」という想いだという。
「私たちが大切にしたいのは、お客様が楽しそうに商品を選ぶ姿や、ショッピングバックを持って帰り、それを開けた時の笑顔です。商品を部屋に飾ったり家具を置いたりすることで、いつもと違う空間が生まれる…、その満足感を味わっていただき、お客様の暮らしに新たな価値をお届けしている。そのことが一番の喜びです」

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