KANSAI UNIVERSITY

INTERVIEW | 私は、こんな人。 /21

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原点は、人に喜んでもらえる
写真を撮ること。

 いま、カップルフォトサイト「Lovegraph」が、若者を中心に人気を集めている。全国のカメラマンがカップルのデートに同行し、写真を撮るサービスを2014年1月より展開。自撮り写真では難しい自然な表情と柔らかなタッチが人気で、現在、月間の撮影件数は200組以上にものぼる。運営するのは、関西大学に通う現役大学生の駒下純兵さんだ。
「“リア充爆発”のような、リアルが充実している人を嫉妬する言葉がネット上で流行りましたが、恋愛をするのはやっぱり素敵なことだと、世の中に真正面から打ち出せたのではないかと思っています」
  高校時代は帰宅部で、特に趣味もなかったという駒下さん。関西大学に入学し、友人から誘われて大学1年次生の時に「ミスター&ミスキャンパス関大」を主催するサークルに入った。
「初めて参加した会議で、すごく面白いカメラマンの先輩がいたんです。こんなに面白い人がのめり込むカメラにはどんな魅力があるのかと思い、写真を始めたのがきっかけでハマってしまいました」
 美男美女大学生スナップサイト「美学生図鑑」で撮影の腕も磨き、個展も開催。2年次生になり、コンテストのイベントが終了した際、駒下さんに転機が訪れた。周りのスタッフがイベントを終えた達成感で感動の涙を流す中、なぜか同じように泣けない自分がいたのだという。
「その時、写真がもっと上手くなりたいとか、有名になりたいとか、自分のためだけに頑張ってきたことに気づいたんです。もともとカメラが楽しくなったのは、僕が撮った写真を友人にプレゼントして喜んでもらえるのが嬉しかったからです。だから原点に戻り、写真を通して人に喜んでもらえることはないかと探すことにしました。街中のカップルを見て、あの人たちを撮ったら喜んでもらえるのではと思い、趣味で撮影を始めたんです。」

目標は、世界中のカップルと
家族を撮影すること。

 当初は、大学の友人カップルを無料で撮影してSNSで公開していたが、知人から勧められてWEBサイトを立ち上げると、たちまち大反響を呼んだ。大手企業から声をかけられ、代官山で写真展を開催したり、写真教室の講師を務めたりして知名度が高まり、日本全国から撮影依頼が押し寄せた。
「もともと起業するつもりはありませんでした。最初は僕一人で、大阪から山梨、福岡などへ出張撮影をしていましたが、撮影料は安くても高い交通費を実費でいただくことに疑問を感じるようになりました。そこで、現地のカメラマンが現地のカップルを撮るという体制ができれば、より多くの人に喜んでもらえるのではないかと考え、新しい撮影サービスを始めたんです」
 2015年2月に株式会社ラブグラフを知人と共同で設立。現在、日本だけでなく、アメリカ、カナダ、フィリピン、ドイツなど世界中にカメラマンのスタッフを抱えている。撮影対象もカップルだけではなく、家族写真にも広がっている。
「僕が大切にする写真の世界観は、見る人の心が温かくなるような“ほっこりする写真”です。だから、カメラマンを選ぶ基準も、人の緊張をほぐしていい表情を撮れることと、“人に喜んでほしい”という想いを重視します。世界中のカップル、家族に携われるようになりたいですね」
 2016年春、大学を卒業する駒下さん。学生起業家として大切なことは、誰もやっていないことではなく、自分がやっていないことをやってみることだと駒下さんは語る。
「誰もやっていないことを見つけようとすると、結構何も見つからないまま、時間が過ぎてしまいます。僕の場合、カメラは誰もがやっているけれど、好きな写真を撮っていたら、たまたま“写真×カップル”というサービスに辿り着きました。その先で見つける答えは人それぞれのはずなので、まずは自分がやっていないことを始めてみることが大事です」

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